安い包丁の砥ぎを頼まれたので、4000STをオススメしてみた。

知人から包丁を砥いで欲しいと頼まれました。



たぶん貝印の「シャルル 穴あき 小三徳」という安いやつです。
145mm

楽天で900円くらいです。

仕事中だったのですが、職場にナニワの#600が置いてあったので、とりあえずザッと砥ぎます。

金属が柔らかいので石がなんであれあっという間に砥げます。

それはすぐにまた切れなくなるのという意味なので、わざわざうちに持ち帰ってキンキンに仕上げる気が失せますw
リーズナブルで良い包丁を勧めて、それを買う流れになれば、そっちのほうがむしろ親切かもしれません。

貝印 関孫六 4000ST 三徳包丁 165mm
¥2,709
これ勧めてみました。

145mm→165mmの変化に戸惑うかもしれませんが、これに慣れたほうが料理はうまくなると思います。
重さを利用した、軽く引きつつ叩くような切り方ができますから、玉ねぎとか圧倒的に早くスライスできます。

この包丁、175mm~180mmがあったら僕も使いたいくらいです。
たぶんVG1の空と同じような使い心地になると思うんですよね。
それでいて安い。

165mmは僕にはちょっと足らないです。

自分がイマイチ使いにくいと思うものは、男性には勧めにくい。

世の男性もかなりの割合で台所に立つ時代なので、三徳の180mmの選択肢がもっとあればなと。


コメント

  1. ヤクセルは如何でしょうか?
    VG-10ですし、180ミリの三徳もラインナップされています。
    http://www.yaxell.co.jp/lineup/index.html

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  2. 実は、包丁選びって意外に難しいのですよ。
    180ミリって言うのは万能性の高いサイズなんですが、
    女性には使い難いサイズでもあるんです。
    女性だったら、165ミリか150ミリぐらいの方が使い易い。

    牛刀でも男性だったら210ミリが使い易いんだけど、
    女性だと180ミリが使い易い。
    だからどちらかに合せるしかないのかも知れない。

    また、使い易い鋼材って言うのもあって、ご家庭用には4000STの様な8Aがお薦め、
    研ぎ易く、そこそこ刃持ちしてよく切れる。
    それ以上の刃持ちを要求するならグレステンかPMハイスR2ぐらいですかね?
    炭素鋼はお手入れ刃大変なのでお薦めしません。

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  3. 鋼材から家庭用に適した包丁を選ぶとすると、
    6A、8A、10Aがリーズナブルな物としてお薦め、
    関孫六の「いまよう」(6A)、「べにふじ」「青藤」(8A)、「くじゃく」(10A)で、

    高い部類としては「木蓮」(KAI-GOLD)、旬・ダマスカス(VG-10)です。

    グレステンとかハイスについては機種とか大きさを把握していないので、
    お薦めの物が思い当たりません。

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  4. >>酔仙さん

    記事の知人は女性なんです。
    読み返してみると男性っぽい書き方になってますね、すみません。
    ホームセンターで主婦をターゲットにするなら165mmくらい、価格も3000円前後がメインになるんでしょうね。

    ヤクセルの曜、カッコイイですね!!
    まさしく男性向け。
    同じ芯材で層の数によってグレード分けするのが面白いです。
    個人的にはハンドル材の色で180mmの3層w

    最近疑問なのが、VG10に比べてVG1の商品が圧倒的に少ないことなんですけど、利益が出にくいのか人気がないのか、何か欠陥があるのか、なんなんでしょうか。

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  5. 多分、VG-1はあまり認知されていないのだと思います。
    それからVG-10と言う最高グレードが目の前にあったりするとどうしても見劣りしてしまいます。
    それにVG-10の価格も随分下がってきました。
    だからどうしてもVG-1は売りたくても売れない、
    また、高く売る事が出来なくなってきたから作らないんですよ。

    包丁業界は未だに素材開発競争が続いています。
    そして新素材がどんどん投入されているんですが、
    それに砥石がついて行っていないんです。

    研げない包丁ばかり増えてしまって大変な事になっています。
    早く三河油石を普及させて、こんな業界を救いたいと考えています。

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  6. 書き忘れましたが、VG-1ってAUS6と同等の素材なんです。
    つまり業界から見たら高級素材を謳っていながら安物って言う扱いなんです。
    それに家庭向けにはもっと安くて品質の高いAUS8がかなり普及してきましたし、
    AUS10もこの所増えてきました。
    もうすぐAUS8VやAUS10Vも出始めると思います。
    これらの素材の良い所は安く安定的に品質の高い物が作れる事です。
    だから、それに太刀打ち出来ない素材はどんどん消えていく運命だと思います。

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  7. >>VG-1ってAUS6と同等の素材

    そうだったんですか。
    HRC57~58とあったんでそれくらいなんですね。
    粘りがあまりない分研ぎやすいので、頻繁に砥げる僕にはちょうどいいんですけどね・・・三河油石があるのでこちらのそういう感覚もアップデートしていく時期かもしれません。

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  8. そうなんですね、コバルトが入っているからDPコバルト鋼と同等素材と言った方が良いかも知れない。
    でも、性能的にはほぼ6Aと同等なんですよ。
    しかもコバルトの入っていない6A、8A、10Aの方が安くて品質が安定しやすいんです。
    だからどうしても使われないんです。
    しかも8Aって滅茶苦茶優秀だし・・・・・・もし良かったら4000STの210ミリ牛刀を一本ラインナップしてみて下さい。
    210ミリ有ると、キャベツの千切りがやり易いです。
    スイカが切りやすいです。それに何と言っても刺身が引きやすいです。
    刺身にする前の皮挽きもやり易いです。
    本当はもしまだ手に入るなら5000CLの210ミリ牛刀がお薦めなんですが、
    多分手に入らないだろうから、4000STをお薦めします。

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