サンマシーズン、小出刃がきた。

来ました来ました、届きました。

宮城の秋の味覚のひとつ、サンマをおろすために小出刃を探していたのですが、コメント欄で薦めていただいた「参州一番・サヤ付・釣り小出刃」が届きました。

105mmの小出刃。

3600円+送料800円。

  
鋼材はAUS-8だそうです。
ネットの情報によると、硬度はHRC56~58程度、440Cと似ていて、加工しやすく大量生産がきくため安い。そのわりになかなかいい性能、だそうです。

硬度の高い切れ味にウットリしたいという欲求もありますが、料理が好きで料理の道具として使うわけですし、さらに言えば僕よりも嫁が頻繁に使用するので、これくらいの硬度のステンレスがわが家にはバランスがいいんだろうなと思うようになりました。

105mmの小出刃をネットで探すと、意外と両刃が多いのですが、これは僕が欲しかった片刃。


まだ切るもの(サンマ)がないのでなんとも言えませんが、こんなに厚い刃なのに僕の腕の毛はしっかり剃れます(笑)
やっぱりプロは上手ですね。
刃付けが狭いのにちゃんと切れる。
こんな風に研げるようになりたい。
 
裏スキがあります。
以前紹介したヘンケルスの古い出刃にはありませんでした。

サイズ感。
かわいい。
ペティとは違う可愛さ。

ハンドル、というか柄。
実はわが家にとって初めての和包丁になります。

小さな包丁の場合、この軽い柄はしっくり来ます。
ペティナイフもむしろこの素材で作ったほうがしっくりくる気がします。
うちにあるペティはブレードの軽さに対してハンドルが重くて、料理をしていて違和感があります。

以前からしばしば書いていますが、個人的に鋼材よりも料理をしているときの「しっくり」の方が優先度が高いです。
ほんとに個人的な感覚の話ですが、切っ先が上を向くようなバランスが嫌なのです。


マグネットで固定される鞘付き。


あと1ヶ月位するとサンマが安く、そして太くなってきます。
たのしみ。
早く使いたい。

コメント

  1. 来ましたねぇ、後はサンマを捌くのみですか?
    宮城でしたら一ノ蔵なんかお供にすると良いんじゃないでしょうか?

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  2. いい包丁を勧めていただいてありがとうございます。
    サンマ2,3本くらいならどうにでもなりますが、箱買いになると専用包丁の差が実感できそうです。

    生まれは福井、高校まで秋田、大学時代は鹿児島、現在みやぎなので日本酒と焼酎のちゃんぽんですw

    ブログ拝見したのですが、AUS8でも焼入れでHRC60まで上げられるんですね。Wikipediaなどで58、こわやさんのHPで60と書いていたのでどうなんだろうと思っていました。

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  3. はい、AUS8は焼き入れの仕方によってはHRC=60まで行く事が出来ます。
    やり方は主に二つあって、
    超高温サブゼロ処理技法と、多段焼き入れ技法です。
    超高温サブゼロ処理技法は1100度だったか1200度までの超高温で焼いておいて窒素ガスでマイナス70度まで一気に冷やすやり方で、ヘンケルスや貝印が採用しています。
    多段焼き入れ技法は、水焼と油焼を交互に数回繰り返す技法で、こわやさんは多分こちらの技法だろうと思います。
    普通に水焼または油焼しただけの焼き入れではせいぜいHRC=57程度のAUS8ですが、こう言う技法によってHRC60まで行く事が可能なのです。

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  4. Wikipediaのステンレスの内容を書き換えたいですね(^_^;)

    サンマをおろしたらまたアップしますね。

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